名入れした作業着とは

作業着とは、効率よく快適に仕事や作業をする上で欠かせないアイテムです。工場や建築現場など幅広い職種で着用されていて、いずれも動きやすさや安全性に配慮された作りになっています。デザインも職種や企業によってさまざまな物が採用されていますので、個人で購入する場合はそれらの中から自由に選ぶことが可能です。ただし企業によっては制服として会社から支給されるされているケースもあり、その場合はそれを仕事場で使うことになります。

ちなみに制服で用意された物には、企業名や個人名などを刺繍またはプリントするケースも少なくありません。実はこれを作業着に施すことによって、作業着を福利厚生費として処理しやすくなるメリットがあります。福利厚生費として損金算入できる作業着とは、基本的に勤務場所以外で着用しない物を指します。通勤時間も勤務外とみなされる場合があるので、そうした用途でも使えません。

名入れすることで仕事場以外で着用しにくくなりますし、それを着ることがないという意思表示も同時にできるので便利です。また会社支給の作業着が現物給与と認識されると、所得税の課税対象になることもあります。それで従業員が不利益を被ることにならないように、あえてそうした名入れを作業着に施すこともあるようです。名入れした作業着とは、そんなふうに税金対策も兼ねたアイテムとなっています。

作業着そのものも福利厚生費なら、それをクリーニングする代金も同じカテゴリーで処理することができます。その場合も全従業員分を一斉に行うなどの条件をクリアする必要がありますが、それをすることで企業や個人の課税の負担を多少なりと軽減できる効果があります。